2021年10月に登場したミドルレンジスマホ、モトローラ edge 20 FUSIONが登場してから約2年が経った。
2023年を迎えた今、シリーズこそ違えど上位互換となるmoto g52j 5Gが出たため下火となっていることは否めず、今後さらなる新機種も登場するだろうから、価値は少しずつなくなっていくだろう。
しかしながら、値下げされた金額はミドルレンジスマホとしてはかなりお買い得になってきた。
たとえば20,000円台のエントリーモデルを使っている傍ら、「今よりも高いスペックで楽しみたい!だけど高すぎるスマホは買えない」
そんな願望を持ったユーザーにとっては、まだまだ重宝するスマホだと考えている。

さっそく、使い勝手やスペックについてレビューしていこう。
こちらをチェックしてください!
【スペック紹介】ミドルレンジスマホが20,000円台で買える日がきた!
定価43,800円(税込)だったedge 20 FUSIONの価格は、いよいよ20,000円台で買えるようになったのはある意味革新的だ。
いくら最新スマホのスペックが上がっているとは言え、ミドルレンジがここまで安くなるのはかなりのビッグニュース。
負荷の大きいゲームなどが目的でなければ、ぜひチェックしておきたい。

具体的な金額は下記ショップサイトで確認していただきたい。
今後も間違いなく買いやすい価格になるはず、当ブログでも都度確認していく予定だ。
■楽天市場⇒未開封品が29,699円(税込)
■Amazon⇒最安値31,300円(税込)
(※2023年1月現在の価格)
そして気になるスペックだが、これまで安値でスマホを変えてきたユーザーにとってedge 20 FUSIONのスペックは申し分ないだろう。
SNS、通話、音楽、動画、負荷の少ないソシャゲ…
この程度であれば間違いなく大活躍するスマホ、ぜひそのスペックもチェックしていただこう。
本体金額 | 定価43,800円(税込) ⇒31,300円(税込)※2023/1現在 |
プロセッサー | MediaTek Dimensity 800U |
メモリ/ストレージ | 6GB/128GB |
外部メディア | microSD 最大512GB対応 |
リフレッシュレート | 90Hz |
カメラ画素数 | 10,800万画素メイン(f/1.9) 800万画素超広角マクロ(f/2.2) 200万画素深度センサー(f/2.4) 3,200万画素インカメラ(f/2.25) |
バッテリー容量 | 5,000mAh |
5G対応 | 〇 |
おサイフケータイ | 非対応 |
USB規格 | USB-Type C |
ちなみに筆者が買ったとき(2022年)は30,000円だった。

プロセッサー「MediaTek Dimensity 800U」

頭脳的な役割を担う部分で、スマホの性能を左右するプロセッサー。
edge 20 FUSIONのプロセッサーはMediaTek Dimensity 800Uを搭載している。
これがどれくらいの性能か?比較しているサイトを参考にしてみると、下記のプロセッサー及び他メーカー機種と同じくらいということが分かった。
- Snapdragon™ 720G
⇒Xiaomi Redmi Note 9s(2020/6発売)
⇒AQUOS sense4(2020年11月発売) - Snapdragon™ 765G
⇒OPPO Reno3 5G(2020年7月発売)
⇒Google Pixel 4a(2020年8月発売)
2020年くらいに主流となっていたプロセッサー。
もちろん現在(2023)主流のと比べると性能は劣るわけだが、安く買えるエントリーモデルのスマホより高性能であることは間違いない。
負荷の強いソーシャルゲームなどを除けばまったく問題ないスペックだろう。
Amazonのレビューでも同じ意見が見受けられた。
特に重いゲーム等をしないのであれば全くストレスは感じないと思います。
Amazonカスタマーレビューより
スマホゲームについての報告↓
ゲームはウマ娘しかほぼやってないのですが、前機種Pixel4aよりかなり快適に動作してくれホッとしました。
Amazonカスタマーレビューより
メモリ6GB/ストレージ128GB microSDは512GBまで対応

ミドルレンジスマホを持っていて非常に助かるのが、メモリとストレージの容量。
edge 20 FUSIONはメモリ6GB/ストレージ128GBを備えており、このスペックで20,000円台は控えめに言っても「安すぎ」だ。
複数のアプリを同時に起動していてモッサリした感じもなく、ストレージに関してはたくさんの画像や音楽を保存できるのも嬉しいポイント。
さらにストレージは、microSDが最大512GBまで対応。
クラウドサービスと連携すれば保存できる量はかなり増えるはず。

とくに筆者は、仕事の関係上スマホアプリから流行りの音楽を流すことが多くあり、128GBというストレージ容量は非常に助かっている。
エントリーモデルに多いストレージ64GBでは入る曲数に限りがあるため、使わない曲を消す⇒新しい曲を入れるといったムダが頻発。
何度も「もっとストレージ容量あったらなぁ…」とボヤいていたわけだが、edge 20 FUSIONに変更してそのストレスは解消された。
もちろん、人によって必要な容量に幅はあるだろうが、個人的には足りるようで足りない「メモリ4GB/ストレージ64GB」から脱却できたのは良かったと感じている。
リフレッシュレート90Hz。スクロールがなめらか。
いわゆる「画面がヌルヌル」を表す”リフレッシュレート”
edge 20 FUSIONは90Hzという数値だが、これはモトローラの他機種と比べると上から3番目。
(144Hz、120Hzもある)
画面録画だとヌルヌル加減が分かりずらいが…参考までに↓
比較しているのはmoto g52j 5G。リフレッシュレート120Hzとedge 20 FUSIONより性能が良い。
ただ、かといって90Hzがダメかというとまったくそんなことはなく、目にも負担がかからず画面の見やすさは丁度良いレベルだ。
リフレッシュレートで悩むことはないだろう。
ワイド画面でのマニュアル撮影が可能「10,800万画素カメラ」

edge 20 FUSIONの醍醐味と言えるカメラは10,800万画素(f/1.9)。
その数字の大きさにビックリしたのは記憶に新しく、同じように性能の高さに惹かれたユーザーは多いのではないだろうか。
ただ、カメラについては驚くほどの感動を得られなかったのが正直な感想だ。
というのも、ウリである「1億800万画素」はあくまでワイド画面での撮影に特化しているという話であって、私たちがイメージしている画質(キレイさ)の良さに関して要素の1つにすぎない。
ここで、メインカメラ5,000万画素のmoto g52j 5Gと画質を比較してみよう。
スライダーを動かしてその差を見比べてみてほしい。


全体的にedge 20 FUSIONのほうが鮮やかな気もするが、画質そのものは大差ないのがお分かりいただけるだろう。
もっとも、まじまじと観察すればedge 20 FUSIONのほうがキレイに写るが…
画素数と画質は必ずしも比例しないということは、今後のスマホ選びのためにも覚えておこう。
また、1億800万画素のすごさはどこにあるのか?というのは、下の画像の通りワイド画面でマニュアルフォーカス(Pro)したりなど自分好みに撮影ができるところだ。

これが画素数の低いスマホでのマニュアル撮影は下図のようになる。

ただし、これはあくまでマニュアル撮影の話であって、普通にカメラを起動してシャッターを押すだけのオートフォーカスであれば、どのスマホもワイド画面に設定できる。
結局のところ、カメラに並々ならぬこだわりがあるユーザー向けの話ということになりそうだ。
スタイル
edge 20 FUSIONの大きさ・重さはおおむね一般的で、各サイズは高さ約166mmx 幅約76mm x 厚さ約8.25mm(最薄部)。
高さに関しては、文庫本よりわずかに低い程度だ。

また、重さは約185gとこちらも一般的。
とくに持っていて手が疲れるといった症状は起きていない。

大きさ以外のところもチェックしていこう。
背面カメラの出っぱりが気になるが…その内慣れるので問題はない

公式サイトを見ていたときから薄々気になっていた背面カメラのでっぱり。
モトローラのスマホに興味を持ち始めたときから気になっているユーザーも多そうだが…いかがだろうか。
筆者はこれまでそういった機種を持っていなかったため、買った当初は「何かのはずみで傷ついたら…」と不安があったが、いざ使ってみるとまったく気にならない。
デニムのポケットに入れても出っぱり部分がつっかかって違和感…なんてこともなく。

他メーカーのスマホと同じ感覚で使えているので特に問題はないだろう。
有機ELディスプレイはやっぱりキレイに映る
edge 20 FUSIONは「HDR10+ 有機ELディスプレイ」を搭載。
有機ELは「とにかくキレイ」というイメージがあるが、実際に使ったり以前のスマホと比較してみると確かにそのすごさが分かる。
YouTubeアプリを開いたときのロゴの比較をしてみよう↓

edge 20 FUSIONのほうがロゴがキレイに映っており、まじまじと画面を観察すると有機ELのほうがキレイに見えることが分かる。
リフレッシュレート90Hzという”画面ヌルヌル”も加わり、ゲームにより迫力を感じたり、ちょっとでもキレイな画面がほしいユーザーには有機ELが欠かせないだろう。
ただしこの比較は極端であり、それこそ”まじまじと”見なければそこまで大差はつかない。
文字を読んだりSNSをする分には、有機ELかどうかはあまり関係ないような気もしている。
本体のボタン配置について
まずは右側面のボタン配置から。下が電源ボタン、上が音量調節ボタンだ。

電源ボタン
電源ボタンは指紋センサーと併用されているため、カチッと押し込むか、軽くふれるかでアクションが変わってくる。
- カチッと押す⇒ロック画面が開く
- 軽くふれる⇒指紋認証でロック解除
指紋登録をしておけば、わざわざ暗証番号を入力する手間が省けるので便利だ。
筆者は少し時間がかかったが…慣れたらこのやり方でないと逆にストレスを感じるほど。
(もちろん顔認証登録もできる)
また、電源ボタンの長押しで「電源OFF」や「再起動」の案内が出るようになっている。

音量調節ボタン
音量調節ボタンは特に説明の必要はないだろう。
ボタンを押すことでディスプレイに表示されるので、お好みの音量にするだけ。

尚、電源ボタンと音量-(マイナス)ボタンの同時押しでスクリーンショットが可能。
3本指でディスプレイの上から下にスライドでもできるが…個人的にとてもやりづらさを感じたので、同時押し派だ。
Googleアシスタント呼び出しボタン

次に左側面のボタン。こちら側はGoogleアシスタントや検索窓の呼び出しができる。
スマホを音声操作する場合は、ここを押すことで実行可能だ。
SIMスロットについて
後日追記。
本体下部(イヤホンジャック、ケーブル差込口、スピーカー)

本体下部にはイヤホンジャック、USB-TypeCケーブル挿入口、スピーカーがある。
3.5mmヘッドセットジャック(イヤホンジャック)

edge 20 FUSIONは3.5mmステレオミニプラグ対応のジャックがあり、イヤホンはここに接続することになる。
(※もちろんワイヤレスも対応)
個人的にはまだまだコードタイプのイヤホンを手放すことができないため、穴がついているのは非常にありがたい限り。
最近はジャックがないスマホも多く出ているため、スマホを買う際はよくチェックしておきたいところろだ。
USB-TypeCケーブル挿入口
edge 20 FUSIONを買うと、イヤホンといっしょにUSB Type-Cケーブルとチャージャーも同梱。
チャージャーは「TurboPower 30W」で高速充電が可能、1時間もあればほぼMAXまで充電が可能となっている。

モトローラを含め、最近の機種はケーブル非同梱が増えている。
たしかにiphoneでなければ現在はおおよそType Cが主流、スマホが増えるたびにケーブルがかさばるのはストレスかもしれない。
ただ、edge 20 FUSIONはバッテリーの減りが早く(商品レビューでもよく挙がっている)、場合によっては外出時にモバイルバッテリーも必要。
それも含め個人的には各箇所にケーブルがあると安心するため、同梱されていると助かるのだが…
今後の機種はおおむね非同梱となりそうな予感。
スピーカー
edge 20 FUSIONはモノラルスピーカー内蔵。前述した1億800万画素カメラがアピールポイントとなっているため、サウンドに関しては一般仕様だ。
動画の視聴に関しては特に問題はないが、音楽を好んで聴いているのであればイヤホンが合ったほうがいいかもしれない。
尚、スマホで音楽を聴くことが日課となっているのであれば、ステレオスピーカー内蔵+Dolby Atmos対応のmoto g32や、同じくDolby Atmos対応のmoto g52j 5Gがおすすめかもしれない。
Motoアクション、画面カスタマイズ

edge 20 FUSIONをはじめとするモトローラ製品には「Motoアクション」機能が備わっており、スマホを持った手をふったりひねったりすることで特定の操作ができる。
具体的な操作は下記の通りだ。
- 背面ライトのON/OFF
- カメラ起動
- スクリーンショット
- マナーモード
- ロック解除
個別でまとめた記事があるので、詳しくはこちらも参考にしてください!
【edge 20 FUSION】まだまだ需要があるミドルレンジスマホ
冒頭でも述べたが、上位互換となるmoto g52j 5Gが注目を集めており、edge 20 FUSIONは影に隠れた存在。
2023年、今からスペックを求めるのであればmoto g52j 5Gを選ばない理由はないだろう。
しかしいっぽうでは「スペックはほしいけど新しいのは高くて手が出せない…」という意見もあるだろうから、そういったユーザーはお買い得になったedge 20 FUSIONを選んでみるのもありかもしれない。
今後も値崩れの可能性が高く、だけどスペックは充実。
ぜひ一度使ってみてはいかがだろうか。
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