2021年10月に登場したモトローラ edge 20 FUSION。
10,800万画素をはじめとするカメラ性能と、安定したスペックが魅力的なミドルレンジスマホだ。
2023年を迎えた今でも使いやすく、またセール販売も増えてきたことから、コスパ性はかなり良くなっている。

おサイフケータイには対応していないが…
カメラをはじめ、たくさんの機能をバランスよく使いたいユーザーにおすすめの1台だ。

さっそく、使い勝手やスペックについてレビューしていこう。
こちらをチェックしてください!
edge 20 FUSION|使いやすさ・スペック

edge 20 FUSIONのスペック一覧はこちら↓
本体金額 | ※20,000円台で買えるときも… ⇒Amazonで見る ⇒楽天市場で見る |
プロセッサー | MediaTek Dimensity 800U |
メモリ/ストレージ | 6GB/128GB |
外部メディア | microSD 最大512GB対応 |
リフレッシュレート | 90Hz |
カメラ画素数 | 10,800万画素メイン(f/1.9) 800万画素超広角マクロ(f/2.2) 200万画素深度センサー(f/2.4) 3,200万画素インカメラ(f/2.25) |
オーディオ | モノラルスピーカー 3.5mmヘッドセットジャック |
バッテリー/充電 | 5,000mAh/ 30W TurboPower™急速充電 |
5G対応 | 〇 |
おサイフケータイ | × |
USB規格 | USB-Type C |
①スタイル・ディスプレイ|大きくキレイな画面
edge 20 FUSIONのサイズは、高さ約166mm×幅約76mm×厚さ約8.25mm(最薄部)。
他ブランドと比べると比較的大きいかもしれないが、その分画面が見やすく、操作性も◎。

また重さは約185gと、こちらは一般的だろうか。
筆者としては、持っていて手が疲れるといった症状は起きていない。

大きさ以外のところもチェックしていこう。
公式サイトを見ていたときから薄々気になっていた背面カメラのでっぱり。
筆者と同じように気になっているユーザーも多そうだが…いかがだろうか↓

筆者はこれまでそういった機種を持っていなかったため、買った当初は「何かのはずみで傷ついたら…」と不安があったが、いざ使ってみるとまったく気にならない。
デニムのポケットに入れても出っぱり部分がつっかかって違和感…なんてこともなく。

右側面には、下に電源ボタンと、上が音量調節ボタンだ。

電源ボタンは指紋センサーと併用されているため、カチッと押し込むか、軽くふれるかでアクションが変わってくる。
- カチッと押す⇒ロック画面が開く
- 軽くふれる⇒指紋認証でロック解除
指紋登録をしておけば、わざわざ暗証番号を入力する手間が省けるので便利だ。
筆者は少し時間がかかったが…慣れたらこのやり方でないと逆にストレスを感じるほど。
(もちろん顔認証登録もできる)
また、電源ボタンの長押しで「電源OFF」や「再起動」の案内が出るようになっている。

音量調節ボタンは特に説明の必要はないだろう。
ボタンを押すことでディスプレイに表示されるので、お好みの音量にするだけ。

尚、電源ボタンと音量-(マイナス)ボタンの同時押しでスクリーンショットが可能。
3本指でディスプレイの上から下にスライドでもできるが…個人的にとてもやりづらさを感じたので、同時押し派だ。
左側面にはGoogleアシスタントや検索窓の呼び出しボタン。
スマホを音声操作する場合は、ここを押すことで実行可能だ。

そして本体下部にはイヤホンジャック、USB-TypeCケーブル挿入口、スピーカーがある。

有機ELディスプレイ|キレイに映る、流行りの画面
edge 20 FUSIONは「HDR10+ 有機ELディスプレイ」を搭載。
有機ELは「とにかくキレイ」というイメージがあるが、実際に使ったり以前のスマホと比較してみると確かにそのすごさが分かる。
YouTubeアプリを開いたときのロゴの比較をしてみよう↓

edge 20 FUSIONのほうがロゴがキレイに映っており、まじまじと画面を観察すると有機ELのほうがキレイに見えることが分かる。
リフレッシュレート90Hzという”画面ヌルヌル”も加わり、ゲームにより迫力を感じたり、ちょっとでもキレイな画面がほしいユーザーには有機ELが欠かせないだろう。
リフレッシュレート|なめらかで目に優しい
いわゆる「画面ヌルヌル」の度合いを測るもので、edge 20 FUSIONは90Hzだ。
画面録画だとヌルヌル加減が分かりずらいが…参考までに↓
比較しているのはmoto g52j 5G。
リフレッシュレート120Hzとedge 20 FUSIONより性能が良い。
ただ、かといって90Hzがダメかというとまったくそんなことはなく、目にも負担がかからず画面の見やすさは丁度良いレベルだ。
ゲームプレイもあるので、ぜひ滑らかさを参考にしていただきたい。
②カメラ|10,800万画素メインのクリアな画像。機能も充実

edge 20 FUSIONの醍醐味と言えるカメラは10,800万画素(f/1.9)。
画質の良さは他の要素も絡んでくるため、使って驚くほど感動できるとは限らない。
しかし他のスマホと比較してみると、たしかにクリアで鮮明な画像が撮れていることが分かった。
ここで、メインカメラ5,000万画素のmoto g52j 5Gで撮影した画像と比較してみよう。
スライダーを左右に動かしてその差を見比べてみてほしい。


画質そのものは大差がないように感じられるが、edge 20 FUSIONのほうが鮮やかに写っている。
肉眼で見た葉っぱと色合いが近いのは、edge 20 FUSIONで撮った画像だ。
もう1つ、インスタグラムにアップした画像比較も見ていただきたい。
パッと比較しただけではあまり差は感じられないが、まじまじ見るほどedge 20 FUSIONの良さが分かってくる。
ただし、他ブランドのスマホと比べた場合は話が変わってくる。
モトローラはカメラ性能にはあまり力を入れておらず、レンズの質や絞り値(f/〇〇)といった面で言えばOPPOやiphoneのほうが優れているのだ。
あくまでも「モトローラの中で」なら、edge 20 FUSIONのカメラはすごいということは覚えておこう。
ポートレートモード
背景をボカし、いかにもプロっぽい画像を撮影できるポートレートモード。
スマホのカメラでよく使われるモードの1つではないだろうか。
edge 20 FUSIONにももちろん搭載されている。
背景のボカし具合も調整できるため、お好みに合わせて撮影が可能だ。


超広角モード
広範囲の景色や被写体を広い視野で捉えるための機能。
広い風景やグループ写真の撮影に役立ち、被写体までの距離感や背景の広がりを効果的に表現することができる。


上の2枚の画像(スライダーを動かしてみてほしい)は、まったく同じ場所から撮影している。
画質は少々落ちているものの、かなり広い範囲にわたって撮れていることが分かる。
マクロモード
広範囲の撮影とは逆に、被写体をほぼゼロ距離で撮影する場合に使えるのがマクロだ。
ここも、実際に撮影した画像を見ていただこう。

上の画像はタンポポの綿毛だが、容量縮小のため画質が少し落ちている。
実物の画像はもう少し鮮明に写っており、edge 20 FUSIONのマクロモードはかなり評価できそうだ。
インスタグラムに投稿した画像も参考にしていただければ。
Proモード
スマホのカメラは、誰でも手軽に撮影できるように自動で調整(オートフォーカス)してくれるのはご存じのとおり。
いっぽう、オートでは再現できない凝った画像を撮るにはProモードが便利だ。
(Proモードは多くのブランドのスマホに搭載されている)
モトローラスマホのProモードの実力も見ていただきたい↓
動きのある被写体のリアルな形をキレイに再現するにはProモードが一番だ。
さて、下画像の通りワイド画面でProモードが使えるのはedge 20 FUSIONならでは。

これが画素数の低いスマホでのマニュアル撮影は下図のようになる。

さらに、マクロモード&Proモードも併用できたりと奥が深い。
カメラにこだわりがあるユーザーにとって、edge 20 FUSIONのカメラはとても充実していると筆者は考えている。
③プロセッサー|MediaTek Dimensity 800U

頭脳的な役割を担う部分で、スマホの性能を左右するプロセッサー。
edge 20 FUSIONのプロセッサーはMediaTek Dimensity 800Uを搭載している。
比較サイトを参考にしてみると、下記のプロセッサー及び他メーカー機種と同じくらいの性能ということが分かった。
- Snapdragon™ 720G
⇒Xiaomi Redmi Note 9s(2020/6発売)
⇒AQUOS sense4(2020年11月発売) - Snapdragon™ 765G
⇒OPPO Reno3 5G(2020年7月発売)
⇒Google Pixel 4a(2020年8月発売)
もちろん現在(2023)主流のと比べると性能は劣るわけだが、安く買えるエントリーモデルのスマホより高性能であることは間違いない。
Antutuというソフトを使って、性能をテストしてみた↓

この「372516」というスコアは、重くなるゲームを除けばまったく問題ないスペックといったところだろうか。
下記に各スマホゲームの検証結果を更新しているので、ぜひ参考にしていただきたい。
スマホゲーム検証結果(2023/5現在)
- ディズニーツムツム
◎問題なくプレイ確認 - ワンピース バウンティラッシュ
◎グラフィック「高」で問題なくプレイ確認 - プロ野球スピリッツA
◎最高画質で問題なくプレイ確認 - Call Of Duty モバイル(シーズン4)
◎高フレームレートで問題なくプレイ確認 - 原神
△最低画質、フレームレート30でスムーズにプレイ確認
⇒ぼやけた感じの画質が気にならなければ……
④メモリ・ストレージ|ミドルレンジにふさわしい容量を確保

edge 20 FUSIONはメモリ6GB/ストレージ128GBを搭載。
このスペックを20,000円台で買えるとなると、かなりコスパ性は高い。
複数のアプリを同時に起動してもモッサリ感なし。
また、ストレージはたくさんの画像や音楽を保存できるのも嬉しい。
さらにストレージは、microSDが最大512GBまで対応。
クラウドサービスと連携すれば保存できる量はかなり増えるはず。

とくに筆者は、仕事の関係上スマホで音楽を流すことが多く、128GBストレージは非常に助かっている。
エントリーモデルに多いストレージ64GBでは入る曲数に限りがあるため、使わない曲を消す⇒新しい曲を入れるといったムダが頻発。
何度も「もっとストレージ容量あったらなぁ…」とボヤいていたわけだが、edge 20 FUSIONに変更してそのストレスはあらかた解消された。
もちろん、人によって必要な容量に幅はあるだろうが、個人的には足りるようで足りない「メモリ4GB/ストレージ64GB」から脱却できたのは良かったと感じている。
⑤バッテリー|安心の5,000mAhと急速充電
edge 20 FUSIONのバッテリーは、筆者個人としては高評価。
まず見てほしいのはモトローラ独自の「TurboPower™」による急速充電だ。

35%の状態から1時間で98%まで充電するのを確認できた。
たとえバッテリー切れの状態でも、1時間30分もあればほぼ100%まで充電できることになる。
ちなみに、edge 20 FUSIONに同梱の「30W TurboPower™」
同じミドルレンジのmoto g32も対応しているが、g32は0%から100%まで2時間ちょっとかかる計算だから、そう考えるとedge 20 FUSIONのバッテリー性能の良さが伺える。
とくにゲームプレイにおいて、バッテリーの減りが若干早いのはデメリットとなるが……
基本性能としてはまったく問題ないと筆者は評価している。

⑥オーディオ|一般的なシングルモノラルスピーカー
edge 20 FUSIONはモノラルスピーカー。
前述のとおりカメラに性能を振っており、オーディオに関しては一般的な仕様だ。
音楽やYouTubeの音声はとくにストレスなく耳に入ってくるので、モノラルスピーカーだからと言って不便に感じたことはない。
よほど音質にこだわるユーザーでなければ、特に問題はないだろう。
ただ、例えば少しガヤガヤした状態でのスピーカー通話だと、声が聞き取りづらいこともあるのは伝えておこうと思う。
また、ここ最近はどのスマホにも対応するようになってきたDolby Atmosも非対応だ。
対応していれば臨場感ある音域を楽しめるだけに、惜しいところではあるのだが…
しかしうれしいことに、モトローラ独自の設定で音域を変更することが可能だ。

ご本家には及ばないにしても、疑似的にDolby Atmosの機能を体験ができるのがポイントだ。
ヘッドセットを接続すれば、いくつか設定項目があるのでぜひお試しあれ。
尚、edge 20 FUSIONには3.5mmジャックがあり、有線イヤホンの接続が可能。
(※もちろんワイヤレスも対応)

個人的にはまだまだコードタイプのイヤホンを手放すことができないため、穴がついているのは非常にありがたい限り。
⑦Motoアクション|モトローラ独自の便利機能がアツい

edge 20 FUSIONをはじめとするモトローラスマホに搭載の「Motoアクション」
スマホを持った手をふったりひねったりすることで特定の操作ができる。
さきほどのサウンド設定もモトローラ独自のものだが、この「Motoアクション」はかゆいところに手が届くのがポイントだ。
具体的な操作は下記の通り。
- 背面ライトのON/OFF
⇒スマホを持った手を2回ふる - カメラ起動
⇒スマホを持った手を2回ひねる - スクリーンショット
⇒3本指でタッチ - マナーモード
⇒スマホのディスプレイを下に向けて置く - ロック解除
⇒ロック画面を見る(顔認証)
驚くほど革新的な機能というほどではないのだが、地味に役立つこれらの機能。
個別でまとめた記事があるので、詳しくは下のリンクも参考いただきたい。
【edge 20 FUSION】まだまだ需要があるミドルレンジスマホ
2023年に入り、上位互換となるmoto g52j 5Gが注目を集めている。
その影響で、edge 20 FUSIONは影に隠れた存在となった。
無論、今からスペックを求めるのであればmoto g52j 5Gを選ばない理由はないだろう。
しかしいっぽうでは「スペックはほしいけど新しいのは高くて手が出せない…」という意見もある。
また、とはいってもedge 20 FUSIONのほうが優れている点もあるのも事実。
なのでそれらを含め、edge 20 FUSIONを選んでみるのもありかもしれない。
今後も値崩れの可能性が高く、だけどスペックは充実。
ぜひ一度使ってみてはいかがだろうか。
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たくやきさんこんにちは
>Ready for
C:\Program Files\Lenovo\Ready For Assistant\ReadyFor.exe
Lenovoの傘下なのは知っていましたがフォルダーもLenovoです。
私の一部のPCではReady forはいくらインストールしてもいつの間にか「ReadyFor.exe」がセキュリティ(アバスト)に検疫されているので、もしかしたら問題を認識されているアプリなのかもしれません。
たくやきさんのPCでもセキュリティ絡みで検疫か遮断されているのではないでしょうか(?
>なつはな さん
コメントありがとうございます!
返信が遅れてしまいまして、申し訳ございません。
Ready forの機能ですが、私のPCはセキュリティソフトはWindowsのセキュリティ頼み。
特に入れていないので、アプリ自体のインストールはできております!
また、実際に画像ファイルを転送したりすることも確認できました!
なるほど、たしかにソフトにはじかれてしまうというところで、問題がある可能性は考えられますよね。
過去にトラブルがなかったのか、気になるところではあります。
モトローラといえば言わずと知れた企業・・・だから何もないと思いたいのですが…
この件は、追ってブログ記事に追加できたらと思います。
貴重なご意見、どうもありがとうございました!!
はじめまして、記事読ませていただきました。
edge 20 FUSIONを1年以上使用してます。
買った当時カメラ評価がedge20などと比べていまいちな評価でしたが、実際買ってみて使用してみると思いのほか昼も夜も綺麗に撮れて重宝しています。
PC画面に表示するReady forも地味に便利です。
バッテリーは位置ゲーをしない分には減りが速い感じはしない気しないですが5000mAhもあるスマホは初めてなので一年以上経っても結構バッテリーが持っているイメージです。
難点は256GBのSDカードをいれていますが、PCとUSBで接続してPCからエクスプローラーで操作すると何故かファイルの転送や消去が失敗します。
購入したSDカードとたまたま相性が悪かったのか、上位のedge 20がSDカードが使えない事と関係があるのか良くはわかりません。
edge 20 FUSION上で使用する分には問題ないです。
あとは、私が遊んでいる位置ゲーのGPSの自機の進行方向が毎回定まらないところです。
前のスマホはそんな事がなかったのでやや困ってます。Google Mapなどのナビは問題ないようです。
>なつはなさん
コメントや貴重な情報、ありがとうございます!!
>>実際買ってみて使用してみると思いのほか昼も夜も綺麗に撮れて重宝しています。
これは私も実感しました!ネットだとどうしても酷評されがちで、現にそうなのかもしれませんが…
使ってみると「あれ!全然いけるじゃん!」という感想です。
モトローラはカメラに力は入れていないようですが…もう少し手を加えてもらえると嬉しいですね。
>>PCとUSBで接続してPCからエクスプローラーで操作すると何故かファイルの転送や消去が失敗します。
>>位置ゲーのGPSの自機の進行方向が毎回定まらないところです。
この2点はまったく分かりませんでした。情報提供感謝です!!
私のPC、今Windows11でReady forがうまく機能せずなんですが…USBでも何かと不便なんですね…。
ファイル転送ができないのはけっこう痛いというか…直接画像をPCに送れるのは神!と思っていただけに残念です。
GPSは本体の問題なのか、アプリの問題なのか微妙なところですが…モトローラさんにはもう少し頑張ってもらって、日本でもシェア取れるレベルになってもらいたいところ。
いちファンとして、これからも応援していきたいです!
どうもありがとうございました!!
edge20fusionをMNPで
IIjemio乗換え買って10ケ
月つかっます。使っていて気にいらないところが1つあります。jraのレース動画再生後、動画オフ、するとjraアプリから自動的にログアウトしてしまう
>野口 棋一郎さん
コメントありがとうございます!
edge 20 FUSIONでそんなことがあったんですね…。
個人的にはなかなかマニアックな事例なので、どうすればいいかはさっぱりですが(スミマセン…)
他のスマホではどうなのでしょうか?気になるところです。