2022年6月に発売されたモトローラmoto g52j 5Gは、何をとっても不足がないオールマイティなスペックが特徴のミドルレンジスマホだ。
キャッチコピーは「一歩先行く、ジャパンスタンダード」
SNS、通話、YouTube、音楽、マンガアプリ、パズル系ゲーム、そしておサイフケータイ…
まさにスマホの使い方が似ている日本人(筆者もその1人)にとってベストな1台と言えるだろう。

オールマイティ…それってつまり「何も強みがない」のと同じでは?
そんな心の声も聞こえてくるだろうか。まさにその通りで、コンマ数秒を争うアクション(FPS)ゲームやズバ抜けたカメラ性能を求めるユーザーには物足りないスマホでもあるのだ。
あくまでこだわりが強すぎないバランス重視のスマホ。
amazonのレビューで、moto g52j 5Gの特徴をうまく表現したユーザーがいたので引用させていただこう。
これでええねんを地で行く感じいいですね、ロゴもかわいいのでぜひとも国内での知名度が上がってほしいと応援したくなる商品でした。
amazonレビューより
気になるスペックは?(他機種との比較あり)
まずはmoto g52j 5Gのスペックから見ていこう。
ここでは比較対象として、同じモトローラのedge 20 FUSION(2021年発売)を挙げている。

やはり新しいスマホだけあってmoto g52j 5Gのスペックの良さが伺えるので、ぜひチェックしてほしい。
moto g52j 5G | edge20 FUSION | |
サイズ(高さ×幅×厚さ[mm]) | 171×76.8×9.1 | 166×76×8.25 |
重さ(g) | 約206g | 約185g |
定価(税込) | 39,800円(税込) | 43,800円(税込) |
プロセッサー | Snapdragon™ 695 5G | Dimensity 800U |
メモリ/内部ストレージ | 6GB/128GB | 6GB/128GB |
外部メディア | microSD最大1TB | microSD最大512GB |
ディスプレイサイズ | 6.8インチ | 6.7インチ |
リフレッシュレート | 120Hz | 90Hz |
カメラ | 5,000万画素メイン(f/1.8) 800万画素超広角+深度センサー(f/2.2) 200万画素マクロ(f/2.4) 1,300万画素インカメラ(f/2.2) | 10,800万画素メイン(f/1.9) 800万画素超広角+マクロ(f/2.2) 200万画素深度センサー(f/2.4) 3,200万画素インカメラ(f/2.25) |
バッテリー | 5,000mAh | 5,000mAh |
5G | 対応 | 対応 |
おサイフケータイ機能 | あり | なし |
USBケーブル | Type C | Type C |
総合的にmoto g52j 5Gのほうがスペックがよく、さらに本体金額はedge 20 FUSION(定価43,800円)よりも安い39,800円(税込)。
カメラ以外はmoto g52j 5Gが優れていることから、ほぼ上位互換機種となっている。
強いて言えば「サイズが大きく重い」「チャージャーとType Cケーブルが未同梱」これらがmoto g52j 5Gのデメリットとなり得るが、そこまで気にするユーザーはいないだろう。
尚、本機は5G対応スマホと謳われているが、docomo回線の周波数帯「n79」に対応していないためdocomoユーザーは5Gの恩恵がないことは念頭に置いておこう。
moto g52j 5Gのスペック 気になる口コミ・評判は?
ここからは、筆者も含めmoto g52j 5Gを使っているユーザーの口コミや評判を見ていこう。
各スペックごとに、参考になるTwitterタイムラインやAmazon・楽天のレビューを引用している。
もし、よりこまかな情報を見る場合はモトローラ公式ページにてご確認いただきたい。
(下の画像は横にスライドして確認できる)
大きさ・重さ・見やすさ

比較的レビューが多かったmoto g52j 5Gの外観。
機能面のスペックはもちろん大事だが、それ以上に「持ちやすさ・見やすさ」をチェックしているユーザーも多いように感じた。
ネットサーフィンやTwitter、アプリで本やマンガを読むなどに関しては全く不満はありません。
amazonより
画面の幅が広めなので、マンガが読みやすい!
画面は値段の割にきれいに感じます。画面も大型ですが、非常に軽く感じます。
amazonより
重量のバランスと筐体の材質からなのか以前に使っていたiPhone XRと比べてもずっしり感がなくいいですね。(amazonレビューより)
amazonより
この価格のスマホの割にチープ感も無く、200gを超える重さもこの大画面なら納得感の方が先に立ち、逆に軽く感じるくらいでした。
楽天市場より
スマホ本体は高さ約171mm×幅約76.8mmと大きく、ディスプレイサイズは6.8インチ。
また、それに伴って重さも約206gとそこそこだから、人によっては「デカくて重い…」と不便に感じることもありそうだ。

いっぽうで「大画面だから問題なし」と許容できるユーザーもよく見かけている。大きな画面は見やすさ・読みやすさに影響してくるわけだが、たしかに小さいよりは大きいほうがいい。
極端に手が小さいユーザーでなければ不便は感じないだろう。
プロセッサー

moto g52j 5Gのプロセッサーはスナドラ695。最先端をいくモデルではないが、かといって低すぎるわけでもなくミドルレンジに適した性能だ。
同じプロセッサーを使っている他メーカーのスマホを挙げると、「OPPO Reno 7A」「Redmi Note 11 Pro」が挙がり、また「Xiaomi Mi 10T Lite 5G」も同じくらい。
一般的…と言うと抽象的すぎるが、メジャーなアプリや処理の少ないゲームは問題なく利用できる。
ただし、グラフィック豊かであったり、タイミングがシビアなゲームは処理が追いつかない。
「原神」などをプレイするユーザーは気を付けたいところだ。
メモリ/ストレージ

メモリ(6GB)とストレージ(128GB)は、ミドルレンジに適した安心できる容量だ。
また、ストレージはmicroSD最大1TB(別途購入)も拡張できる。カメラで写真を撮る機会が多いユーザーでも容量不足を心配せずに使えそうだ。
万が一容量が多くなってきてもクラウドサービスを使えばまったく問題はないだろう。
リフレッシュレート120Hz

画面のなめらかさを意味するリフレッシュレート。moto g52j 5Gは、モトローラスマホの中でもトップレベルに画面が”ヌルヌル”な120Hzだ。
画面をスクロールしたり、ゲームプレイ時にその良さを実感することができるだろう。
画面スクロールも以前使用していたXPERIAよりもスムーズで、この価格では自分には十分すぎるスペックです。
amazonより
まだ数時間しか使ってないのでバッテリー持ち等はわかりませんが、アプリの起動も速くスクロールも滑らかですのでコスパ面も含めて大変満足しています。
楽天市場より
筆者が使っているedge 20 FUSION(リフレッシュレート90Hz)と比較したシーンを撮影したので見比べてみてほしい。
動画を見る限り、ぱっと見ただけでは90Hzも120Hzもあまり変化は感じられないが、moto g52j 5Gのほうがわずかになめらさが上だった。
もちろん90Hzのedge 20 FUSIONもストレスなく画面を見れるが、やはりレートが高いに越したことはないだろう。
尚、リフレッシュレートは高ければ高いほどバッテリーの消耗が激しくなるのがデメリット。電池残量が気になるユーザーは気をつけたい。
ただし設定で数値を変更することもできるため、必要であれば値を変えておけば問題ない。
カメラ

moto g52j 5Gで唯一低評価が目立ったカメラ性能。値を見る限りではそこまで悪い要素はなく、メインカメラの絞り値も(f/1.8)と評価できそうだが…。
口コミを見てみよう。
カメラ画質はXPERIAの方が綺麗でした
amazonより
モトローラの端末はシャッター音が聞こえないくらいに小さくて気に入っていました。
amazonより
ところがこの機種はシャッター音が普通に大きいです。
色々いじっていますが、小さくできないようです。
ここで実際に撮影した画像を、今回比較対象としているedge 20 FUSION、そしてもう1つ筆者が以前使っていたOPPO A5 2020とも比較してみよう。
まずはedge 20 FUSIONとの比較から。それぞれ80%ほどに画像容量を減らしている。
スライダーを操作してどれほど差があるか確認していただこう。


1億800万画素のedge 20 FUSIONと、5,000万画素のmoto g52j 5G。
画質そのものはとくに差がなく、上の葉っぱの画像はキレイに写っているのがよく分かる。
次を見てみよう。


このキリンの画像では、画質に差が出ているのがよく分かる。
キリンや建物のよりはっきり写っているのは、edge 20 FUSIONのほうだ。
さらに、ズーム(×1.5)したときの画像もそれぞれ見ていこう。


ズームしたとき、サイの皮膚のザラザラまで分かるのもedge 20 FUSIONだ。
moto g52j 5Gも悪くはないが、比較するとどうしてものっぺり感が出てしまう。
ということで、筆者が2つのカメラを比較して分かった結論としては…
画質はカメラに特化したedge 20 FUSIONのほうが優れている、ということだ。
しかしながら、前述のようにmoto g52j 5Gはオールマイティ型。
何をとっても不足がないというのが強みでもあるから特に気にはならないだろうし、実際に撮影するときも不便は感じない。
そこまでこだわりがなければ、カメラはまったく問題はないだろう。
オーディオ効果

moto g52j 5GはDolby Atmosに対応している。
音楽を聴くときに音に幅や奥行きが出て、音質そのものが良くなるわけではないが、まるで映画館にいるような臨場感を得られるのが特徴だ。
たとえばAmazon Music UNLIMITEDでは、スマホがドルビーアトモス対応でなくても、ドルビーアトモスの音を楽しめるような調整が自動で入る仕組みになっている。
しかし、moto g52j 5Gのようにドルビーアトモスに対応したスマホであれば、より臨場感あふれる音を楽しめるのも事実だ。
音楽が生活の一部になっているユーザーであれば、うれしい機能に間違いはない。
尚、moto g52j 5Gはモノラルスピーカーのため、ドルビーアトモスを楽しむにはイヤホンやヘッドホンが必須となる。
ネット回線(5G・Wi-Fi)

moto g52j 5Gは、その名の通り5Gに対応。
通信速度に関しては4Gでもそこまで不便はないが、少しでもスペックを求めるユーザーには捨てられない要素の1つかと思われる。
スマホの機能やスペックは特に気になる点はなく、快適に使用できますが、WiFiの接続が安定しません。
amazonより
家で使用しているにも関わらず頻繁に切断されます。
これはそのユーザーのWi-Fi環境の問題である可能性が高いため割愛。
肝心なのは次のコメントだ。
5G対応とは言ってもdocomoのn79ミリ波帯には対応していないためdocomoユーザーは5Gの恩恵を最大限受けることが出来ないのが欠点です。
amazonより
ソフトバンクやau回線であれば5Gがしっかり使えますが、モトローラのスマホはdocomo回線(と一部楽天ユーザーも)の周波数帯「n79」に対応しておらず、5Gを利用できるエリアがかなり限定される。
5Gの恩恵が少なくなるため、docomoや楽天ユーザーは頭に入れておく必要があるだろう。
おサイフケータイ機能(Felica)

日本独自の規格となる「おサイフケータイ(Felica)」機能が備わったg52j 5G。
よくSuicaやPASMOで電車に乗ったり、お店でおサイフケータイ(楽天payなど)を使うユーザーにとっては必須機能と言える。
おサイフケータイが読み取りづらいとのレビューを見たので心配でしたが、取り敢えず今日使ってみたWAONは問題ありませんでした。
amazonレビューより
読み取りの位置が、普通のスマホは中心なのに対しこれは(画面表面から見て)左端に寄ってるのでそのせいなのかなとも思いました。
上記口コミのように「読み取りづらい」という意見もちらほら見かけたが、読み取り位置が他のスマホとは違う位置にあるだけで、慣れれば不満を感じることはなさそうだ。
「おサイフケータイが全然使えない!」といったコメントは見当たらなかったため、慣れの問題と考えられる。
付属品・その他

moto g52j 5Gの付属品や、その他機能についても少し触れておこう。
ただ残念なのは、Qi充電器が非対応だったこと。
amazonより
色彩が有機LEDと比べると薄いかなと感じました。
残念ながら、ワイヤレス充電には対応しておらず、注意が必要だ。
まずは届いてから気になったことは付属品がついていない。(充電器はついていません。)
amazonより
今後購入される方への注意点としては、こちらの製品には前面の保護フィルムが貼られていませんので、スマホを購入する時に一緒に保護フィルムも購入される事をお勧めします。
楽天市場より
付属品は、スマホカバーとSIM取り出しピンが同梱されているが、ACアダプタや充電ケーブルは入っておらず、保護フィルムも貼られていない。
TypeCケーブルを持っていなければ、別途で購入が必要となるので覚えておきたい。
顔認証・指紋認証/Motoアクション
moto g52j 5Gは、他メーカーと同じように顔認証と指紋認証システムがある。
また、手をふってライトをつけたりなどの機能が備わったモトローラ独自の「Motoアクション」という、設定項目がある。
詳細は該当のページを見ていただければと思うが、使い勝手はいいほうだろう。
便利なのが端末を振るとカメラを起動したり、ライトを起動したりできるのはいいですね
amazonより
スマホを持っている手を2回振るとライトON。
モトローラスマホのこの機能は使い勝手がよく、筆者もよくやっています。
慣れるまで時間がかかりますが、片手がふさがっているときには重宝。
AQUOS sane3と比べて指紋認証や顔認証は明らかにモトラーの方が優れています。
楽天市場より
買ってから1ヶ月持たずに指紋認証が使えなくなりました。
amazonより
家族も一緒にこの機種に変えたのですが、私より先に同様の症状になり、修理してもらいました。
レビューを見ていると、運悪く初期不良(?)のスマホに当たってしまうユーザーもいたようだが…
もちろん、そういった不運は少数に限られる。だいたいのユーザーは問題なく使用できるとのではないだろうか。
モトローラのスマホを楽しもう
moto g52j 5Gのレビューをしてきたが、何か心をくすぐる項目はあっただろうか?
このページに関する質問やご意見を、ぜひ下のコメント欄に気軽に入力してほしい。
また、モトローラについてもっと知りたい!というユーザーは、ぜひ下記のページも参考にしてはいかがだろうか?
お気軽にコメントどうぞ コメント欄がないとき⇒下にスクロール
>モトローラのスマホでは初となる「おサイフケータイ(Felica)」機能が備わったg52j 5G。
(そもそも存在があまり知られてないみたいですが)10年以上前にソフトバンクから出てたRAZR M201Mはおサイフケータイ付きでしたよ
コンパクトでとても使いやすいスマホでした
g52jが出て、久々にモトローラに戻ってきました
>元M201M→現g52jユーザさん
コメントありがとうございます!!
おぉ!なんと以前にもあったんですね…大変失礼いたしました。
モトローラに回帰されたとのことで、愛を感じました!!
もっともっと、おサイフケータイつきの機種が出てほしいですね。