2022年9月発売のモトローラ moto g32はサウンドに特化したミドルレンジスマホ。
2つのステレオスピーカーと、”立体音響技術”に特化したDolby Atmosによる臨場感あふれるサウンドは、音にこだわるユーザーにとって欠かせない要素になるだろう。
- スマホの使い道はSNSや通話、ネット閲覧、音楽・動画くらい。
負荷の大きいスマホゲームやアプリの利用はほぼなし。 - 音楽が大好きで、移動中はよく好きな曲を楽しんでいる
- できるだけ高い音質で曲を聴きたい
- スマホで動画(映画等)を流すときに臨場感がほしい
音に対する敏感さを自覚しているならハマりそうな1台。ぜひ使ってみてはいかがだろうか。
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【moto g32】基本スペックも充実したサウンド特化スマホ

Dolby Atmosの特徴は”多次元サウンド”を体感できることだ。
音に奥行きを感じる立体音響などもその1つだが、テレビのように平面的ではなく幅広さを感じる音質は誰もが映画館で耳にしたことがあるだろう。
moto g32にはそのDolby Atmosが搭載。かつモトローラスマホでは珍しいステレオスピーカーが内蔵されているため、イヤホンなどのヘッドセットがなくても臨場感のある音を楽しめる。
たとえばAmazon musicでは、Dolby Atmos対応楽曲であれば音質設定の後にその変化を感じ取ることが可能だ。

ちなみに、Dolby Atmos搭載のスマホはそこまでレアではない。
モトローラであれば「moto g52j 5G」「edge 30 pro」「moto g31」も対象のため、音楽や動画にて臨場感を楽しめるだろう。
しかし「moto g52j 5G」と「moto g31」の2機種はステレオスピーカー内蔵ではないため、必ずヘッドセットが必要となるのがかゆいところだ。
移動中ならまだしも、自宅でヘッドセットをつけるとなると不便さを感じるかもしれない。
いっぽうのmoto g32はDolby Atmo +ステレオスピーカー内蔵。ヘッドセットをつけてもつけなくても深みのある音を楽しめるのはこの機種ならではの特権と言えそうだ。
尚、価格.comなどのレビューサイトでは
- サラウンド効果が効くため、動画鑑賞程度であれば十分楽しめる
- 音周りが秀逸なので大満足
- 有線は試していないが、Bluetooth接続での音質は良い。
など「音楽プレイヤー」としての評価は満点でないにせよ、そこそこは良かったようだ。
さて、ここからは気になる基本的なスペックも見ていこう。
プロセッサー「Snapdragon™ 680 4G」を搭載
moto g32は「Qualcomm® Snapdragon™ 680 4G」を搭載。
2021年製のプロセッサーであり、他メーカーの同格機種に「Xiaomi Redmi Note 11」や「OPPO A76」が挙げられる。
また、筆者が以前使っていた「OPPO A5 2020(Snapdragon™ 665)」と現在使用中の「edge 20 FUSION(Dimensity 800U)」の中間くらいのスペックにあたる。
ちなみにedge 20 FUSIONもmoto g32と同じくミドルスペックだが、edge 20 FUSIONのプロセッサーが1段階上回っており、金額も2倍ほどだ。
ミドルハイクラスのedge 20 FUSIONに対して、moto g32はエントリーに近いミドルというところで差別化しているのがよく分かる。
しかしながら、冒頭で述べたとおりmoto g32はサウンド特化のスマホ。
負荷の大きいソーシャルゲームやアプリはこのスマホのテーマに沿っていないから、そもそもプロセッサーにこだわる必要はないだろう。
とにもかくにも「サウンド特化」だ。
もしそれ以外の要素(ゲーム専用スマホとして楽しみたい、カメラ性能がほしい、基本”高性能”がいい、など)を求めているなら、ミドルハイ以上のモデルを推奨しておく。
メモリ4GB/ストレージ128GB microSDは1TB対応
moto g32のメモリは4GB。ミドルレンジスマホとしては心もとないところだが、サウンド特化という点で見れば妥当なラインだと思われる。
おそらく音楽なら音楽、動画なら動画とシンプルに使うことを想定してのメモリ4GBだろうから、逆に容量が大きすぎるとコンセプトからブレてしまうのは明白。
2022年くらいからメモリ6GBのスマホの値崩れが少しずつ始まっており、個人的にメモリ4GBはさらに価値が下がっているように感じている。
だが、実際のところはSNSや音楽視聴程度なら4GBでもまったく問題ないだろう。
さて、いっぽうのストレージ128GBは、オフライン再生をするための楽曲保存の容量として十分確保できている。
また購入代として別途費用はかかってしまうものの、microSDで最大1TBまで空きを確保できるのも心強い。
ストレージは音楽だけでなく、写真やその他必要なアプリやファイルなどで積み重なっていく。
「気づいたら75%埋まっていた」なんてことも考えられるため、必要ならクラウドサービスも利用しつつmicroSDの活用も検討していただきたい。
リフレッシュレート90Hz フルHD+ディスプレイ
moto g32のディスプレイは約6.5インチ フルHD+。
今流行りの有機ELディスプレイではないが、フルHD+も負けていない。まじまじと画面を観察しなければその差は分からないだろう。
そしてリフレッシュレートは90Hzと、画面のキレイさと”ヌルヌル”加減はそれなりに評価できる内容となっている。
筆者が現在使っているモトローラの「edge 20 FUSION」も90Hzだが、スクロールはかなりなめらかだ。準備ができたらその動画をアップしたいと思っている。
5,000万画素トリプルカメラ
moto g32のカメラは約5,000万画素メイン+約800万画素超広角+200万画素マクロで構成されており、またインカメラは1,600万画素となっている。
注目すべきはそれぞれの”絞り値(小さいほど良い)”。特に5,000万画素のメインカメラの絞り値はf/1.8と、意外にも性能のよさがうかがえる。
ちなみに筆者が使っているモトローラ edge 20 FUSIONの場合、1億8000万画素というバケモノ級の画素数をほこっているものの、肝心の絞り値がf/1.9。
思ったほどの感動が得られなかったわけだが、それほど絞り値も大切となる。
ここで、以前使っていたOPPO A5 2020のカメラの絞り値がf/1.8(画素数は1,600万)と、moto g32と同じ値だったため、参考になるかは微妙なところだが貼り付けておく。




もちろん絞り値がすべてを握るわけではないが…
他サイトの口コミでも「特に問題なし」「予想以上にキレイ」といった文章が見かけられたため、moto g32のカメラはそこそこ使えるのではないかと予想している。
ただ、何度も言うようにmoto g32はサウンド特化のスマホ。
カメラ性能が他と比較してバツグンに優れているわけではないため、高い期待やこだわりを持っているユーザーには物足りなさを感じる点については注意しておきたいところだ。
スタイル、Motoアクションについて
ここまではスペックあれこれを書いてきたが、本体やMotoアクションについても少し触れておこう。
本体サイズは高さ約161.78mm x 幅73.84mm x 厚さ8.49mm。
筆者が使っているedge 20 FUSIONよりも小さく、手に取りやすいサイズだ。

バッテリーは5,000mAh。
充電はType Cケーブルで行うが、moto g32はチャージャーとケーブルが非同梱となっているので注意したい。
Wi-Fi、NFC、デザリング、指紋認証、顔認証などには対応しているが、5Gとおサイフケータイ機能は未対応だ。
またGPS機能も備わっているものの、口コミでは「本体が熱くなってしまう」といった感想が多く、少し不安が残る。
最後にMotoアクションについて、モトローラのスマホ独自の機能でカスタマイズが可能となっている。
とくにスマホを振ったり置いたりすることで特定の機能が使えるのは、一部ユーザーの間ではかなり評価されている。
どういったアクションがあるかについては、下記のリンクを参考いただきたい。
サウンドにこだわるユーザーにおすすめの1台
以上、筆者の意見や周りの口コミを頼りにmoto g32について解説をしてきた。
調べれば調べるほど、moto g32はスマホで音楽・動画を流す時間が多いユーザーに向けた機種であることが分かる。
定価28,800円とエントリーモデルに近い部分があるため、部分的には劣るところも出てくるが、音を楽しむ!と割り切って使うことができれば最高の1台となりそうだ。
興味のある方は、ぜひチャレンジしてはいかがだろうか。
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