2021年4月に発売されたSamsungのハイエンドスマホ、Galaxy S21 5G。
機能・使い勝手・大きさ・価格のバランスが取れた、Samsungらしい万人受けの機種です。
- 片手操作ができるスタイリッシュさ
- ゲームもカメラも存分に楽しめる高い性能
- 価格をおさえたハイスペック機種
- 大手メーカーのスマホ
これらの要素にピンときた方にはおススメのモデルかもしれませんね。
Galaxy S21 5Gを実際に使った感想をレビューしていきます。
Galaxy S21 5Gのスペック一覧
Galaxy S21 5Gの基本スペックを一覧でまとめています。
機種名 | Galaxy S21 5G |
発売時期 | 2021年4月 |
サイズ (高さ×幅×厚さ) | 152mm×71mm×7.9mm |
重さ | 約171g |
バッテリー容量/ケーブル | 4,000mAh/USB Type-C |
プロセッサー | Snapdragon 888 2.8GHz+1.8GHzオクタコア |
メモリ/ストレージ | 8GB/256GB |
外部メモリ | なし |
カメラ | ■背面カメラ■ 約1200万画素 超広角カメラ(f/2.2) 約1200万画素 広角カメラ(f/1.8) 約6400万画素 望遠カメラ(f/2.0) ※3倍光学ズーム,30倍スペースズーム機能 ※8Kビデオ撮影対応 ■前面カメラ■ 約1000万画素 インカメラ(f/2.2) |
ディスプレイ | 6.2インチ FDH+ Dynamic AMOLED (有機ELディスプレイ) |
5G | 対応 |
オーディオ | ■デュアルステレオスピーカー ■Dolby Atmos対応 |
防水/防塵 | IP6X / IPX8 |
おサイフケータイ/FeliCa | 対応 |
ワイヤレス充電/急速充電 | 対応 |
今回注目すべき点は、micro SDカードが非対応になったことです。
個人的に、Galaxy S8の時に物理ボタンがなくなったのと同じくらいの衝撃でした。
①スタイル|コンパクトでおしゃれな見た目
まず初めに、Galaxy S21 5Gの外観から見ていきましょう。
デザイン
Galaxy S21 5Gのデザインは、他メーカーのスマホと比べておしゃれな見た目が特徴的です。
特に印象に残るのはカメラ部分でしょうか。
上から「超広角カメラ」「広角カメラ」「望遠カメラ」と並んでおり、サイドのアルミフレームと一体型になったようなデザイン。
またレンズに出っ張りはなく、横から見てもスタイリッシュなデザインに仕上がっています。
次に全体的な背面の素材。
ハイエンドスマホとしては珍しく、Galaxy S21 5Gはガラス素材ではなく、マット調のプラスチック素材が使用されています。
少しザラザラした素材なので、指紋が目立ちにくくなりました。
ガラス素材と比べると少しチープな印象ですが、プラスチック素材になったことで割れにくくなっているのがポイントですね。
ボタンの位置は右上から、音量ボタン、その下に電源ボタンがあります。
電源ボタンは、右手で持った時にちょうど親指で操作しやすい位置です。
また、SIMカードスロットとスピーカーは充電コネクタをはさむように、本体の下部分に配置されています。
前モデルまではこのSIMカードスロットにmicroSDカードが入りましたが、今回のモデルから廃止になっています。
大きさ・重さ
本体の大きさは152mm×71mm×7.9mm、ディスプレイは6.2インチ。
女性の手でも持ちやすく、片手での操作も問題なく行えます。
いっぽう、画像で分かるように少し縦長のデザイン。
通知パネルを下にスワイプするのは若干やりにくさを感じています。
また、重さは約171g。
私の場合、スマホショルダーを使ってカバンのように斜め掛けするので重さは気になりません。
ポケットにそのまま入れても気にならない軽さでイイですよ!
ディスプレイ
ディスプレイは、キレイに映る流行りの有機ELディスプレイを搭載しています。
またGalaxy Sシリーズでおなじみの側面が湾曲したエッジディスプレイではなく、フルフラットディスプレイへ大きく仕様が変更になりました。
エッジディスプレイは「保護フィルムが張りにくい」「誤作動が多い」との口コミも多く、私もその1人だったのでうれしい変更でした。
画面の解像度は、2400×1080ピクセルのフルHD+と前モデルよりスペックダウンしていますが、目視では分からないほどなので特に気になりません。
画面に使われているガラスは2メートルの高さからの落下にも耐えられる、Gorilla Glass Victusを採用しています。
ですが……残念ながら私は、購入3カ月でコンクリートへ落とし保険のお世話になったので、過度な期待にはご注意が必要です。
リフレッシュレート
「1秒間に画面を何回切り替えるか」を表すリフレッシュレート。
Galaxy S21 5Gではリフレッシュレートが120Hzと高機能です。
Twitterやネット記事を読みながらページをスクロールしたときも、カクカクした感じはまったくなく、動作はとてもスムーズ!
ストレスなく画面操作を行えます。
また今回から可動式になり、表示内容によってリフレッシュレートが自動で切り替わるので省電力にもなりました。
そして「目の保護モード」を使えば、ブルーライトを制限することもできます。
専用フィルムを張る必要がないので、購入してすぐの設定がおすすめです。
指紋認証・顔認証
Galaxy S21の生体認証は、「指紋センサー」と「顔認証」があります。
指紋センサーは超音波式の画面内認証、ロック画面の下の方にある指紋マークにセンサーがあります。
ちなみに、真っ暗なスリープ状態でも指紋認証はできますが、一発で位置を当てるのは至難の技。
一度画面をタップ⇒指紋マークが出てからロック解除という流れが確実です。
また、指紋認証の感度は「反応がいい」という評判が多く期待していましたが……
「思ったほどではない」というのが正直な感想。乾燥ぎみの私の指での認証率は、7~8割ほどです。
さて、顔認証はマスク生活が多いので使う頻度は低め。
スマホを見てロック解除されたときに「そういえば…」と顔認証の存在を思い出す程度。
また、顔認証は専用カメラではなくインカメラを使った簡易的なものなので、横を向いた状況や暗闇だと反応しないのが残念なところです。
②カメラ性能|iphoneに負けない高画質カメラ
キレイに撮影できると定評があるGalaxyシリーズのカメラ。
AIの技術を使ってシーン別に最適化をしてくれるので、シャッターを押すだけで誰でも簡単にキレイな写真が撮影できます。
また映画のような美しさの「8K動画撮影」や、細かい設定が可能な「プロモード」も搭載されているので、写真にこだわりがある人にもおすすめです。
広角・超広角・望遠カメラ
Galaxy S21 5Gのカメラは、それぞれ1,200万画素広角・1,200万画素超広角・6,400万画素望遠カメラを搭載。
実際に撮影してみると、たんぽぽの綿毛一本一本までキレイに撮れました。
ただし色味によっては苦手なものもあり、濃いピンクの花は発色はいいですが花の輪郭がぼやけがちです。
120°の超広角撮影は、ゆがみもなく色鮮やかな写真が撮影できます。
下の画像は3倍ズームをしたもの。
Galaxy S21 5Gの望遠カメラレンズは、6,400万画素の高画質センサーでズームしてデジタル補正をしています。
光学ズームではありませんが、下の画像のように10倍ズームでもキレイな写真を撮影できます。
ただし20倍ズーム以上ともなると、撮影時のブレも大きく画質も大幅にダウン。
日常使いには不向きとなりそうです。
ポートレートモード
私のお気に入りの撮影方法のひとつ、ポートレートモード。
このモードでは背景をぼかし、プロのような写真を簡単に撮影できます。
子供やペットの写真はもちろん、SNSに使う写真にもおすすめです。
また、ぼかしの強弱の設定からモノクロ、カラーポイントでの撮影まで簡単なボタン操作ででき、撮影の幅が広がりますよ。
インカメラ
1,000万画素のインカメラを搭載しています。
インカメラには様々な種類のフィルター、肌のトーンや目の大きさを変えてくれるエフェクトなどが標準でついています。
AIを使ったエフェクト効果で、まるでスタジオで撮影したような写真が撮れます。
インカメラを使って友人や家族と自撮りする女性にはうれしい機能ですね。
③プロセッサー(CPU)|タイミングがシビアなゲームもサクサク!
CPUは高性能な「Qualcomm Snapdragon 888」を搭載。
パズルゲームなどの軽いゲームから、重たい3Dゲームまで快適に遊ぶことができます。
さらに120Hzのリフレッシュレートと有機ELディスプレイで、動作も滑らか。
「あつまれ どうぶつの森」のようなシュミレーションゲームもストレスなく楽しめます。
発熱に関しては、普段使いではとくに気になりません。
ただ、車内でのカーナビ利用や、長時間の重たいゲームなど……使い方によっては熱くなるのを確認しています。
④メモリ/内部ストレージ
序盤にも触れましたが、Galaxy S21 5GではmicroSDカードが非対応になりました。
Androidユーザーとしては大きな改悪と言えます。
内蔵メモリはRAM 8GB / ROM 256GB。
microSDカードが非対応になったことで、ROMが256GBと大きく増えました。
もちろん普段使いであれば十分な容量ですが、8K動画撮影などを楽しみたい人は注意が必要です。
WindowsのPCと接続して、スマホ内の画像や動画をかんたんに移行できるSamsung独自のサービスもあるのですが…
ストレージについては「おしい!」というのが素直な感想です。
⑤バッテリー・充電|不安が残る4,000mAh。でも急速充電は◎
Galaxy S21のバッテリー容量は4,000mAh。
決してバッテリー容量は少なくありませんが、電池持ちがいいかと言われれば微妙なラインです。
私の場合、バッテリーを消耗しやすいアプリを使わなくても、夕方には50%以下に減ってしまうことがほとんど。
ゲームプレイや動画視聴の時間が長い方は、少し注意が必要かもしれません。
しかしながら、「急速充電」「超急速充電」に対応しており、短い時間で十分な充電ができるのは評価点。
また「ワイヤレス充電」や「ワイヤレスバッテリー共有」にも対応。
スマホ本体を充電器の代わりとして、イヤホンなど他の機器を充電することができるのもGalaxy S21の特徴の1つです。
⑥オーディオ|ステレオスピーカーで高品質な音響体験
Galaxy S21は、ステレオスピーカー搭載+Dolby Atomosにも対応。
映画館にいるかのような臨場感ある音質を楽しむことができます。
若干ながらこもったような感じもするので、音質は「最高にイイ!」とまでは言えず、こだわりがある人には物足りなさを感じるかもしれません。
しかし、YouTubeやAudibleのような音声に関してはまったく気にならないレベル。
ちなみに、イヤホンジャックはないのでBluetoothで接続する「ワイヤレスヘッドセット」が必要です。
⑦付属品について
Galaxy S21 5Gの付属品は3つです。
- スマホ本体
- SIMピン
- USB TypeCケーブル
今まで付属されていた、充電器やイヤホン、ケースなどがなくなっています。
過去にGalaxyシリーズを使ったことがある方は、付属品の少なさに驚きを隠せないかも…??
また、それに合わせて箱も今までの物より大幅に薄くなりました。
⑧独自機能|サムスンならではのうれしい機能とは?
最後に、Galaxyならではの機能も紹介します。
Windowsにリンク
パソコンに表示されたQRコードを読み取るだけで、WindowsのPCに接続できる機能。
スマホにインストールしてあるアプリをPC上で利用することもでき、複数アプリの同時起動も可能です。
また、スマホに入っている写真もクラウドサービスを使うことなく読み込めるので写真の管理にも役立ちます。
この機能を知らない方が意外と多いみたいですが、iPhoneとMacシリーズのように快適に使えるので、ぜひ使ってほしい機能の一つです。
Galaxy Members( SAMSUNG Members )
Galaxyユーザー向けのコミュニティツールです。
Galaxyのスマホを購入すると「Galaxy Members」のアプリがデフォルトで入っており
- 会員向けのお得なイベントや案内
- Galaxyユーザー同士のコミュニティー
- すぐに分かるスマホ診断
- カスタマーサポートへの問い合わせ
こういったサービスが利用できます。
コミュニティーでは最新機種のレビューを見れたり、質問を投げかけることで反応してくれたりすることも。
困ったことがあればサポートから問い合わせも可能です。
コンテンツも充実しており、Galaxyの最新情報やお得情報も知れるので、Galaxyユーザーは活用必須です。
セキュリティフォルダ
設定からセキュリティフォルダを有効にすることで、写真や連絡先、アプリなどを他の人からアクセスできないように保護する機能です。
見られたくない画像やアプリなどをこのセキュリティフォルダに入れることで隠すことが可能。
さらにこのフォルダに端末とは別のロックをかけることも可能で、セキュリティに優れています。
個人的には使う機会はありませんが、隠し事がある人には必要かも…?
Galaxyリペアコーナー
こちらは機能ではありませんが、ドコモのGalaxy限定で使える「Galaxy専用修理窓口」です。
主要都市を中心に全国に10箇所あります。
最大の魅力は、スマホを初期化せずに約60分で修理ができること。
通常、修理に出すと必要になる代替えのスマホも、面倒なデータ移行も必要ありません。
割れた画面の修理や内蔵型の充電パックの交換が可能です。
「ケータイ補償サービス」に加入していれば、上限金額もあるので安心して利用できます。
尚、来店する際には予約が必須です。
Galaxy S21 5Gの価格はどれくらい?
高機能なハイエンドスマホのGalaxy S21 5G。
魅力的な機能はありましたか?
気になる本体価格ですが……ドコモでは10万円を切る価格で発売されました。
私は発売後しばらくしてから購入しましたが、さらにキャンペーン割引があり、ドコモの公式サイトにて7万円台で買えました。
「micro SDカードの廃止」「付属品のカット」「背面をガラスからプラスチック素材へ変更」などコストカットもしっかり行っていますが、中古の同機種と変わらない価格で新品が購入でき、コストパフォーマンスに優れています。
今後は、新製品の登場などで価格も少しずつ落ちてくることが予想されます。
ただし、2023年現在でもまだ活躍が期待できるモデルなので、ぜひチェックしてみてくださいね!
まとめ
私が愛用しているGalaxy S21 5Gについて紹介しました。
- 簡単・綺麗に撮影できるカメラ
- 鮮やかで綺麗な有機ELディスプレイ
- 画面操作が滑らかなリフレッシュレート
- サクサク動く高機能なCPU
- ハイエンドスマホなのに優れたコストパフォーマンス
- 防水、防塵、FeliCaに対応
micro SDカードが非対応になり残念な点もありますが、全体的にバランスが良く万人におすすめできるスマートフォンです。
世界のスマートフォンシェア1位のSAMSUNGが出すGalaxyシリーズ。今後の進化にも注目です。
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