はっきり断っておくと、この本を読んだからと言って億万長者になることはできません。
晴れ晴れした気分になるだけの”自己啓発本”であることは事実。
「結局なにをすればいいの?」という大事な部分は、結局は自分で見つけることになるでしょう。
しかし、2000年代から続くベストセラーだけあって、斬新で耳寄りなマネー情報がつまっているのも確かです。
この本に対して叫ばれる「うさんくさい」という世間の評判はとりあえず置いといて…
まずはじっくり読み進めたい一冊です。
“誰かの支出は、他の誰かの収入”
この本から学ぶことができ、そして印象に残る内容の1つに
「誰かの抱えている負債(借金)は、他の誰かの資産(収入)となる」があります。
新車や新しい家を買うときのお金の流れが分かりやすい一例で
それらを買うときは、たいてい利子がついたローンを組み、毎月少しずつ返済していきます。
「家を建てたいです!」
「分かりました!月々〇万円のローンです!」
今となっては当たり前の光景です。
もちろん人々にとって住まいは必要ですし、上記のようなやりとりで社会は成り立っています。
一方、違った視点で見ると、考え方はガラッと変わります。
というのも家や車を買った人が払う”ローン”は、言い換えれば借金であり、
逆にローンの返済を受ける銀行や、お金を肩代わりしてくれる会社にとっては収入となります。
繰り返しますが、家や車は必要です。
そして必要な人がいるからこそ、今日も社会は平和にまわっています。
ただし興味を持ってこの本にたどりついたのであれば、新車や新築の購入をはじめとしたこれらの「お金の流れ」は頭の中に入れておくべきです。
世界的な大富豪レイ・ダリオ氏の『30分で分かる経済の仕組み』という動画でも、似たような発言がありました。
「誰かの支出は、誰かの収入」
ぜひ覚えておきましょう。
会社だけではない!バランスシート(B/S)の大切さ
『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント』を読んでいると、「バランスシート」という言葉をよく目にします。
この言葉が啓発本に登場することは、中々レアな現象と言っても過言ではありません。
バランスシート
細かいことはさておき、その言葉の意味をご存じでしょうか?
「B/S」と略されることもあり、企業の健康状態が分かる表です。
同時に、お金を自在に操る立場や会社の重役であれば、必ず理解しておかなければならない超重要資料の1つ。
つまり、あなたが裕福になりたいと考えているのなら…
この”バランスシート”は絶対にマスターするべき項目だということです。
ですが安心してください。
『キャッシュフロー・クワドラント』では、バランスシートを比較的かんたんに、経営素人でも分かるように説明してくれています。
具体的な数値や計算方法などがカットされているのは、ライトな層には嬉しいポイントです。
これまで読んできた自己啓発本で、「バランスシート」の文字を目にしたことはありません。
むしろ、小難しい話をしないことが自己啓発本のセオリーでもあります。
そんな中で、巷の啓発本より1ランクステップアップした内容を学べるのですから
自分のキャッシュを管理するという点で参考になるのではないでしょうか。
ちなみに私は、この本をきっかけに「バランスシート(B/S)をもっと学びたい!」
とやる気が出たので、もう少し具体的な説明のある本も買うに至りました。
とある有識者もおすすめの一冊として紹介しています
「うさんくさい」
この本に対する批判のコメントは後を絶ちません。
それまで巷の評判もあってか、私自身も『金持ち父さんシリーズ』にあまり興味を持っていませんでした。
特に「マルチの人がおすすめしてくる本」という印象が強くありましたから…
しかし、たまたまTwitterで見た下記のツイートを見て購入を決意。
「お金」「税金」「起業」に関するオススメ本について質問を受けたので、回答致しました。学校教育では、お金に関する教育をカリキュラムに取り込まれていないので、読書を通じて学ぶ事をオススメ。pic.twitter.com/QwcaHDoxYy
— 湯川聡bot⚙ (@bot_yukawa) May 19, 2021
ツイート内の画像でも書かれていますが、自己啓発本の領域内でしかないので
この本だけでなく、専門書も含めた他の良書も読む必要があります。
ただ、この本をはじめとする「金持ち父さん」シリーズ自体は、怪しいイメージが独り歩きしているだけではないかな?とも捉えられます。
バランスシートの話題も、今回はふれませんでしたがメインとなる「E・S・B・I」クワドラントの話も。
知っておいて損はない話題がたくさんあります。
必ず目を通しておきたいベストセラー
『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント』を紹介しました。
シリーズ的には賛否両論、自己啓発界隈では昔から話題にされていますが…
それだけ影響力のある本とも言えますし、現に他と比べて具体性があります。
自身の経済感覚を育み、理想の人生を歩むためにも、ぜひ手に取って熟読してはいかがでしょうか?
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