世界的にもブームになった、こちらのタイトルをご存じでしょうか。
読み終えた後に、いろいろなことを考えさせてくれる良書でした。
私が今までに読んできた中でも、内容は濃いほう。
うすっぺらな自己啓発書でなかったのは確かです。
このページでは、そんな『サードドア 精神的資産のふやし方』を読んで私なりに学んだことを書いてます。
結論:自分の人生は、自分で切り開くこと
“決断”
結論として、「決断すること」がこの本のキーワードではないかと考えています。
読んだあとにふと見つけた、帯の部分が裏付けます。

自分の殻を破る人の第一歩
この本を書いたアレックス・バナヤンも、またアレックスが出会った有名な経営者たちもそうです。
「なぜ、彼らは世界を股にかける存在になれたのか?」
「なぜ、彼らは何者かになることができたのか?」
その答えは、おそらく1つしかなくて
「己の道はこれだ!」と”決断“したからではないでしょうか。
スキル・能力・人脈は重要ではありません。
「自分はこうなんだ!」と自分の人生に責任を持ち、そして進む方向を定めたからこそ、彼らは今のような存在になったのだと思います。
もちろん簡単なことではありません。
それこそ、会社を辞めて事業を起こすなんてハイレベルな”決断”。
逆に「それは私の仕事ではない!」と上司に反発するのは、そもそも”決断”とは言いません。
本書を読む限り、登場する有名な経営者たちも、すんなり”決断”ができたわけではないようです。
何度も悩み、苦しんで、そうしてようやく踏み出した第一歩が、当たりだったのです。
躊躇するのは、ふつうのこと。
見極めは非常に難しいと思います。
ですが、たった一度きりの自分の人生。
まずは小さなことでも自分の意思を貫くクセは、身につけておきたいものです。
小手先のスキルや情報は、大して役に立たない
自分のレベルを上げていくものは”決断”
私なりに本書から見つけた答えです。
また、そこには誰もが羨むキレイなストーリーなんてものはありません。
メディアがそう見せているだけで、本当はもっと泥臭いものであることも教えてくれました。
しかし、そこに気づく前…
本を読み終えるまでは、とある疑問がずっと頭にあったんです。
「どこにも成功の秘訣が書かれてないな…」
さて、ここで帯の文章を見てみましょう。

下の部分です
「成功への抜け道」
この文章に対して、何を思いますか?
私の場合は「成功するためにやるべき〇コのアクション!」といった、ビジネス系のネット記事を想像しました。
だから、この『サードドア 精神的資産のふやし方』を手に取ったとき、
「かんたんに成功者の秘訣を知ることができる!」と思ったのです。
「これとこれをやっておけばいいんだな!」
と、自己啓発特有のテンションが湧いてきたのです。
しかし、書かれていた内容は想像をはるかに超えていました。
著者アレックスの失敗談がひたすら羅列されているだけ。
著者が何が言いたいのか、さっぱり分からないんです。
なぜこの本がベストセラーになったのか疑問を抱きましたし、途中で読むのを辞めようとも思ったほどです。
(400ページもある)
ただ、そうじゃないんですよね。
そりゃあ、”決断”こそが最も重要なキーワードになるわけですから
それ以外の、私たちが好む”小手先のテクニック”なんてそこまで必要ないですよね。
途中、それを象徴するかのような話が私には印象的でした。
著者アレックスが、投資家のウォーレン・バフェットへ質問を投げかけるところ。
バフェットさん、聞いた話ですが、あなたは大事なことにエネルギーを集中するために、達成したい25のことを書き出して、そこから上位5つを選んで残りの20個は断念するらしいですね。
バフェットの教え子だと名乗る「ダン」という人物から、このテクニックを聞いたアレックス。
株主総会でバフェットに問いかけ、詳細を聴こうとします。
しかし、バフェットの答えは意外なものでした。
「今の話は事実じゃないね」とバフェットは言った。
「非常に有効な方法に思えるが、実際の私よりもはるかにストイックなやり方だ。(中略)
そんな優先順位のリストなんて作ったことがないよ。これまでの人生でそういうのを作った記憶はない」
その後アレックスは、テクニックが「ダン」のついたウソだという事実を知ることになります。
ここまで、どう感じたでしょうか?
ちなみに私は、これまで小手先のテクニックに飢えていました。
小手先のテクニックが「悪い」わけではないでしょう。
しかし、あくまでも”決断”にいたるまでの”手段”でしかないということは覚えておいたほうが良いのかもしれません。
話を少し戻します。
さきほど画像で載っていた帯の言葉「成功への抜け道」
小手先のテクニックをたくさん知ることではないとして、じゃあ「抜け道」って何なのか?
答えは、最初にも書いた通り”決断”
また少し書き加えるとすれば、「成功に向かって適切なルートをたどること」です。
それはメンター(師匠)を見つけることもそうだし、
例えば私が『サードドア』を読むきっかけとなった、ひろゆき氏の『1%の努力』に書いてある内容も当てはまるかもしれません。
なんにせよ、まずは心から自分の望む人生を”決断”すること。
それがサードドアの入り口を開けるきっかけとなりそうです。
“決断”してサードドアを開こう!
『サードドア 精神的資産のふやし方』を、私なりの解釈でレビューをしました。
読み終えてから、自分なり「こういうことか!」と結論を出すことができて楽しかったですし、
自分の進むべき道も、なんとなくだけど見えてきたように思えます。
Amazonのレビューを見ると、一部否定のコメントも見受けられますが…
この本が伝えたいことをじっくり考えれば、☆5でも過言ではありません。
意図が分かれば、著者アレックスの失敗談の羅列だったとしても「なるほど!」と実感できるので、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
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