教育も「バランス」が大事なのでしょうか?
こんにちは、たくやきです。
久しぶりに実家に帰省したら、学生時代に購入した本『イギリスのいい子 日本のいい子』という本がひょっこりと顔を出していました。
社会人になってから読書を始めたものですから、今は「ちょうどいい!」と思って読み直してます。
1冊本を買う手間が省けましたし、もう少しで父親になるわけですからね。
本書に書かれていることはamazonやらでレビューを見ればわかると思いますから、ここでは詳しく書きません(というか、そこまで書く頭を持ち合わせていない!)。
今回は(も)ただの読書感想文です。
思ったことをただつらつらと書いていくだけにはなりますので、「あ、そうなのね~」という感じで見ていただければと。
また、教育についてちょっとでも興味がある方は、ぜひ本書を覗いてみてはいかがでしょうか。
学べることは割とあると思いますよ~。
大学の課題で買った本が、三十路に近づいた今になって役に立ってる
本書との出会いは、たしか2010年。
当時通っていた大学では教育学科に属していたわけですが、とある講義の課題レポートとして指定されたのがきっかけです。
しかしながら、当時の私は講義に対して特別ワクワクした感情を抱いていたわけではありません。
何より、大学に進学したのも「サークルが楽しそうだから」とか「とりあえず大学に通っておけば就職もしやすい」といった受け身(?)というか、なんというか。
地方の私立大学って、まあそんなもんですよね。
なので当然、本を買ってそれに関するレポートを書け!なんていう課題に対しては「あぁ、めんどくさい…」という感情しか芽生えません。
仕方なく本屋を歩き回って、渋々お金を出して、適当に読んで、適当にまとめて・・・
たぶんレポートは提出できていたと思います。単位もらえたし。
ですがそのまま、本を買って読んだことすら、私は忘れてしまったようです。
学生生活を送り、卒業、就職・・・
その間の8年間、本書はなかったことになっていました。
これは1つの運命なのか?8年ぶりに私の手元にこの教育本がある。
この記事を書いている今、2018年です。
不思議なことに、8年前に渋々お金を出して適当に読んだ本書が私のすぐそこにあります。
私は大学を卒業してから2年後に実家を離れ、某県に転勤。
また、課題を終わらせるのに読んで以来、1回もこれには触れておりません。ずっとずっと実家の机の引き出しの奥に眠っておりました。
傍から見れば、もはやゴミ同然の書籍。
それなのに、なぜか今は私のすぐそこに平然と置いてあります。
しかし、偶然なのか、はたまた必然なのか…タイミングよく私は父親になろうとしているのです。
それも、父親になるまであと2か月!(産まれたら祝ってください笑)
そんな私に、『イギリスのいい子 日本のいい子』なんていうタイムリーな書籍が実家から私に会いに来てくれたのです。
(ちょっとカッコつけたこと書きましたが…性格には私が実家に帰省した際に、ちょうど良く見つけたので持ってきたってだけの話なんですけどネ)
『引き寄せの法則』なんてものがありますが、あながちバカにすべき法則でもないような気がしてきますね。
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内容は全く覚えていませんでした。
しかし改めて読んでみると、当時感じることのなかった面白さがたくさん!
なんやかんやで「教育」には興味を持っていたのでしょうか?飛ばし読みした個所はありましたが、すらすらっと頭に入って「ああ、なるほど!こんな教育が良いのかな?」などと考えるようになっていたのは事実。
『イギリスのいい子 日本のいい子』を読んで印象に残った文章
さて、そんな本書を読んでいて「あ、なるほど…」と印象に残った個所があります。
まず1つは、日本では「思いやり」の心を育ませるための教育をしているのに、実際の社会では困っている人を前にして知らんぷりする存在が多いことに対して
ひとつには東の述べるように、日本人のやさしさが「やさしくすべきだ」「やさしくしたい」という個人の意志に基づいた自覚的なものではなく、人とはこう接するものだという伝統的な筋書きにしたがって行動する習慣的なやさしさであるからではないだろうか。
こう述べているところ。
本書を読む前、確かに疑問に思ったときがあります。
「なんで日本人は『思いやりがある』って言われるんだろ?電車とか街中とかで、困っている人に進んで親切する人なんてそんなにいないのになぁ。っていうかむしろ他人を威圧する人多すぎ…。」と。
もちろん、ヒーローもいますけどね。
でも確かに、私の過去を振り返ってみても「人にやさしくしよう」という教えは、学校教育のもとで半ば強制されてきたようにも思えます。
会社なんか良い例で、日本の場合はトップダウン型(上の言うことが絶対)ですから、なんていうか・・・白と言えば白!黒と言えば黒だ!みたいな。
その流れで「人には絶対に優しくしろよ?いいな?」といった、”道徳”と言う名の押し付けをしている感は拭えない気がします。
過剰反応しすぎですかね…?
果たして、私たちは人にやさしくすることの意義を正確に教えてもらったことがあったでしょうか。
「なぜ、人にやさしくする必要があるのか?」を…理由を知ろうと自ら学びに行ったことがあったでしょうか。
日本が欧米を始めとした多くの国々よりも感情を優先する(空気を読む感じのヤツ)体質であることは、別に悪いことではないと私は考えています。
むしろそれは世界に誇れる日本独自の文化といっても過言ではないでしょう。
ですが、大分進んだグローバル社会の中で、価値観や教育の在り方がいまいち変わらない(変えられない)のはいかがなものか。
いつまでも、習慣や伝統にこだわっているようではヤバイのかもしれませんよね。
最近では、小学生の子どもへのプログラミング教育を促している企業や自治体もあると聞きます。
結局ここまでで何が言いたいかって、
「空気を読むのは大事だけど、良い意味でもっと自分を出せる教育をしようよ」ってことです。
学校教育、または家庭教育でも・・・過剰なトップダウンは受動的な人間を作るかも。
受動的な人間が集まれば何人かはヒーローに成りあがるでしょうが、それはごくわずかであって、その他大勢は…。
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また、そんな話の延長線上でもう1つ印象に残ったのは「教育ができない親が多い」というような内容でした(引用するところを見失ってしまいました…)。
ここはカンタンにまとめてしまいますが、時代の流れにうまく乗れなかった日本の行く末なのか…そこらにいるパパママはもしかしたら教育不十分だったのかもしれません。
私はしっかりとした父親になりたいと心から思っています。
ちょっと何書いてるか分からなくなってきたので切ります。
もっと、他人を尊重できる世の中になるといいのに。
少し話が飛んで、一応本書にも内容が載っているので私の考えと一緒に書いていくのですが…
先ほど述べたように、日本はけっこうな確率でトップダウンです。
私の場合は学校もそうだし、なんなら就職した会社もそうでしたね…。
転職する前の会社では、ボーナスはそれなりにもらえたし、休みも週2日で取れてました。
ですが、それを凌駕するほどのトップダウン方式に私は精神がすり減っていったのです。
「上の命令は絶対」「お前はダメ」
私の仕事レベルが低かったことに異論はありませんが…それでもやっぱり欲しかったのは「お前のこういうところは良いと思うけど」という前置き。
この前置きがあれば、たくさんの社会人が救われるはずなのに…恐らく20秒くらいあれば口から発することができるのに、しない人たち。
一体この話が教育とどのように繋がっていくのか…?気になる方は本書をお読みください。
教育に関して「この教育の仕方が一番正しい!」という極端なものはないにしても、筆者からしてみれば「相手を尊重した上で自分の意見をぶつける」という、ステレオタイプ的に自分勝手orわがままと日本人が捉えてしまう”自己主張”を子どもができるようにしつけることは大変重要であると、そう言っています。
もちろん、必要な要素は他にもありますが。
兎にも角にも、2020年が近づいている最中で、未だトップダウン形式にこだわる必要性はそこまで感じません。
私たち日本人が、相手を尊重する”自己主張”ができるようになるといいなぁ、なんて思っています。
部下「こんな企画を考えたんですけど…」
上司「おお!いいじゃない!そしたらさ、ここをこう直して…これでどうだね?」
部下「ああ!なるほど!そんな手もありましたね!」
↑本当に極端ですけど、こんな会社にいたいです。私は。
まとめ:結局はバランスが大事ってことなのかなと。
ということで、だんだんグダグダになってくる読書感想文をお送りいたしましたm(__)m
ここ最近は、まとめサイトやキャリア系コラムなどで「日本はここがダメだ!欧米ではこうなのに!」みたいな記事が量産されていますね。
割と面白いので長い時間読んでしまうこともあるのですが。
ただ、かといって本当に欧米諸国の各現場が良いのか?というと、必ずしもそうではないと思います。
欧米には欧米の、日本には日本の良さがあり、そして反対にデメリットになる部分もあります。
そしてそれはまさに教育についても同じで「これが正解!」はありません。
ではどうすれば良いのか?については本書の筆者もそれとなく述べていましたが「バランスを取ること」です。
欧米のやり方をそのままパクるのではなく、日本のやり方に丁度よく混ぜて浸透させるのです。
日本はアメリカにはなれないし、イギリスにもなれません。
だから、良いところをうまく盛り込んで日本の良さを増やしていくことが重要なんじゃないかと、そう思いますよ。
さて、あと2か月!
良い父親になれるよう、日々勉強に励みたいと思います。
おわり
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