セル内に出てしまったエラーを表示させない方法が2つあります。
- 【条件付き書式】で文字色を変更する
- IFERROR関数でエラーを指定の値に変更する
たとえば下図、セルB4で50÷0の計算をした結果、エラー(#DIV/0!)となります。
実際にこのエラーを表示させないようにしてみましょう。

※本来、50÷0は「エラー」で問題ないのですが…
方法①:【条件付き書式】で文字色を変更する
エラー表記の文字色を変更して見えないようにします。
[ホーム]⇒[条件付き書式]⇒[新しいルール]の順に選択。
次の画面で[指定の値を含むセルだけを書式設定]⇒プルダウンより[エラー]を選択。
その後[書式]を押します。
[フォント]より、色を自動から対象のセルと同じ文字色に変更。
セルの塗りつぶしを行っていなければ白を選択します。
[プレビュー]で何も表示されていないのを確認し、OKを押します。
これでエラーが表示されなくなります。
実際にはエラーは存在しているのですが、文字色が白なのでステルス状態。
【条件付き書式】のデメリット
単純に1つのセルに対して「エラーを表示させない」のであれば、【条件付き書式】で問題ないでしょう。
ただ、業務レベルで処理するとなるとデメリットになることも考えられます。
たとえば下図のように、非表示にしたエラーがあるセルを含んだ計算をした場合。
さらにエラーで返されてしまうので、正確な計算ができません。
単純にエラー表記の文字色を変えているだけなので、表計算が複雑になればなるほど不便です。
よって業務レベルで行うときは、次で紹介する関数を使用したほうが良いでしょう。
方法②:IFERROR関数でエラーを指定の値に変更する
エラーになったときに、任意の値を指定できるIFERROR関数を使います。
たとえば下図のように、エラー表記を空白(“”)にすることができます。
=IFERROR(B3/B2,"") 'もしB3/B2がエラーだったら空白("")にする
下図では、関数を入力したセルB4から、セルC4とセルD4へオートフィル。
また、黄色にぬりつぶしたE4セルに「=SUM(B4:D4)」と式が入っていますが、無事に計算できました。
まとめ:エラーを表示しないようにする
- 【条件付き書式】で文字色を変更する
- IFERROR関数でエラーを指定の値に変更する
2つの方法を紹介してきました。
目的に合わせて使い分けてみてはいかがでしょうか。
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